それがあまりにも細くて脆い糸だったから
昇らないといけないと必死だったのであって
その糸が既に立ち切られていたなら
見向きもしなかっただろうし
切れる事のない鎖なら後回しでいいと
昇ることもなかったのだろう。

 
クロスチャンネル終わりました。
感想は後日にでも書こうと思いますが
かなり面白かったです。

それで設定資料に追加SSがあるらしいって事で
ブックオフとか周ったんですがあるわけもなく。
つーかもう手に入らねーじゃん…
ネットで内容見る限り追加っていうか必須としか思えんのだけど。

仕方ないんで「REC」と「東京エイティーズ」読んでました。
クロスが鬱系だから中和中和w
東京エイティーズ7巻までしかなかったけどなー。
この2つは某さんが面白いって教えてくれたんだけどホント面白いわ。
いやー某さん他にも面白い漫画かなり持ってるんだけど
一体何処でそんな情報仕入れてくるんだろ。

この二つの漫画ってクロスチャンネルに比べればリアリティあると思うけどさ
(東京エイティーズは80年代の時代考証がちょい違うなんて話もあるけど
そんな細かい事はどうだっていーの)

やっぱ幻想だよねー。

恋とも愛とも呼べない残骸を積み上げては壊され
積み上げては壊されて

その痛みには何も無かった。

物語の痛みが澄んでいるとするなら
現実のそれは醜い傷でしかなくて。

その中で糸に触れる事が出来たのは
奇跡でも何でも無くて、ただ、試行回数だったと言っていい。

まぁ、ウブだったんでしょうね。
幻想と現実の違いも分かってませんでしたわ。あの頃は。
違いが分かるようになってみれば幻想に焦がれるだけだけどな。

まぁそんな中で必然、あるいは演出された奇跡みたいに出会って
まるで現実が夢のようだった時が無かったわけでもなくて。

必死だった。その繋がりはあまりにも脆くて切れてしまいそうだったから。

たぶん、産まれて初めて…いや最初で最後の努力をしたんだと思う。

努力をしたことなんて無いなんて言うのは天才の言葉であって
自分が使うなんておこがましいにも程があるんですが。
そして努力の方が最後重要なんてつーのは
最近の子供の頃からやってたプロスポーツ選手を見れば良く分かりますが。

小学校とか一度も授業では勉強したこと無かったんだよね。
授業中全部本読んでた。
それでも今じゃ中止されたかもしれんけど
なんか変なマークシートの全国テストとかあってさ。
その結果ってほんとは言っちゃいけないらしいんだけど
ぶっちぎり学校トップって言われたぜ。

それでも…なんとなく行った全国にあるようなの塾の夏季講習でさ
クラス分けテスト受けたら偏差値56しかなかったよ。
自分が井の中の蛙って知りました。
地域格差って今でこそ良く言われるけど当時から有ったんだよね。
僕が住んでたのは日本の(位置的に)中心にある都会から
私鉄で1時間くらいの所だったんだけどさ。
目の前田んぼ。学校には30分山道を通ってたから。
もちろんヘルメットもありましたよ。

んで中学から東京っと。

勉強の仕方なんてロクに知らなかったらね。
小学校じゃ算数は好きで学校じゃ足し算引き算やってるような頃から
独学で分数の掛け算割り算やってたんだけどさ
なんで分数の割り算ひっくり返すのか分かんなくて1ヶ月くらい悩んだよ。
別に理由なんてどうだってよくてそんなん機械的にひっくり返せばいいんだけどさ。
自分で納得できないと先に進めなかったから。文系だよねー。
そんなんじゃね…後日談だけど2次方程式はまだギリギリだったけど
微分積分とか無理だったよ。当然だな。

勉強もしないんじゃ成績なんて落ちる一方。
2年の時英語に初めて2がついて強制的に塾に行かされたよ。
塾で適当に勉強したら3年2学期には学年4番になってた。偏差値72くらいだったかな。
塾以外じゃ勉強なんてしてなかったけどね。曲り形にも継続は力なり。
1位のやつは東大行くとかいって学区トップの公立行ったかな。
2位のやつは女の子だったから良く知らないけど
3位のやつは早高院行った。
僕は早高院落ちたからまぁ中堅私立の付属高。

勉強は飽きてた。そして勉強をしなくても良くなった。
たぶん学力っていう意味では入学した時点が一番頭良かったと思う。
高校じゃ毎日遊んで遊んで遊んで学校じゃ寝てた。
英語なんて現在完了と過去完了と普通の文の違いも分からなくなった。
追試(レポート形式で勘弁してくれた)も日常茶飯事だった。
ほんと人って堕ちて行くのは速いと思う。
それでも、高校に行って良かったと思える事は一つだけあった訳だけれど。

大学に行く意味も意義も分からないままのエスカレーター。
(だから僕は大学の為に受験勉強したって人はどんな人でも尊敬します)
ウチの大学はほとんど持ちこみ可やレポートだったからね。
レポートなんてネットから2〜3個パクって繋げて整えて終了だったから。
そのまんまパクったアホなやつは単位貰えなかったらしいけどな。

そんな学生の本分と言えるような事よりも
完全に切れてしまった糸の代わりを捜し求めていた。

積み重ねる小石は崩されるために。

なんでその時…そして今でも自分が固執しているのか分からない。

純粋で邪道な継続の力は新しい糸をつかませて。

可愛かった。小さかった(歳じゃないぞ)。守りたかった。

そして…苦しかった。

辛い事が8割で楽しい事は2割しかなかった。
でもそれは、有るはずの無かった純粋な痛みで。
そして2割は掛け替えの無かったものなんだ。

食って、重ねて、寝るだけの生活。
閉ざされた世界。相依存。
そんな堕落した楽園も通り過ぎて。

時間が痛みを忘れさせると言う事は実感を持って知った。
初めの糸を思い出す事も無くなったから。
だから、鮮烈な痛みさえ、やがて消えていく。
そんな事は分かりきっていたんだ。

おかしな宗教団体とか話題になってて
そしてそんなに入るやつって馬鹿だよなとかずっと思ってたけど
そんな人の事を嘲笑う事なんてできないのかもしれない。
突き詰めれば依存なんてのはただの言い訳。
祈るように。縋るように。

ねぇ、まだ糸は繋がってる?
断たれてる? 切れそうも無い程になってる?
僕はもう幻想の中のそれしか見えないんだ。

側にいても。
消えない傷跡でも痛みを知らせる事は無くて。

側にいても。
まるでどこか遠い世界に置いてしまってきたみたいに。

もう…わからないんだ。

コメント

Rock
Rock
2006年8月9日2:30

「REC」はアニメ版がお勧めですよ!

水上たゆむ
なとさ
2006年8月9日5:19

テレビなんて月に1時間くらいしか見てねーよw

つかもう終わってるんじゃねー?
DVDとか却下ね。

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