妄想コイン

2006年6月2日 駄文
例えばそう、このコイン、コインフリップだよ
表か裏かを当てるっていう。
こんなのはね、そう、分かりきってる事だろうけど
サマでもやんないかぎり勝率は限りなくどころかほぼ間違い無く
1/2なわけだ。ん?なんだい?まさか俺はラプラスだなんてのはやめてくれよ。
冗談でもそんな事はいっちゃいけない。ああ、見透せるんだとしてもね、
こんなのは単純に純粋な運で勝負するってのが本質なはずさ。
ところでこの賭け事の根源にして単純な素敵ゲームだけどな、
俺の知り合い…そうだな、一郎にでもしとくか
ああ、もちろん仮名だけどな、でもそこで雄一(仮名)なんて書いた所で
雄一ってだれなんだ?って変な気を回されても困るしな。
いや、雄一ってのはホントにただの思い付きだよ。思いつき。
こんな所に構ってもしょうがない。
話が反れてるがな、だからまぁ嘘っぽい名前筆頭の一郎ってわけだ。
こんな事言うと米国野球の愛好者には怒られるかもしれないけどな、
まぁそれはそれとしてだ、彼、イチローくんはこのコインフリップなんと
777勝223敗なわけよ。おーびっくり。なんと。いや。嘘っぽいのは分かってる。
でも俺はな、彼がそのゲームの1000回目、776勝223敗の時
やっぱりラッキーセブンがいいよなと言って
事実勝利したのを目の当たりにしてるんだ。
そうそう、人を疑うのは良くないぜ? 昔お父さんにも言われただろ。
まあ単純に勝率で考えたってこりゃすごい。彼はまさにラッキーボーイなわけだ。
そりゃ7もみっつならぶってなもんだよな?
ちなにいっとくと顔も良くて頭も良くて背も高くてスポーツ万能ってのが
彼、イチローくんなんだけどさ。
いや、しかし天は二物を与えずなんて嘘っぱちだよな。
そうそう、そのイチローくんの隣に住んでるジローくん。
彼ったら顔も悪くて…あー全部続けるのもアレだから以下略にさせてもらうけどさ
まぁ…ぜーんぶいけてないわけよ。すみからすみまで。
んで彼のコインフリップの勝率もビビるぜ、聞いて驚くなよ、42勝958敗だぜ!
42勝! 1000回でな。もう見ちゃいらんない。いや、見てたんだけどな、
ゲームですらダメなのかよって。そう、500回を超えたあたりかな、
そのときですら5勝くらいしかしてなかったんだけど泣き出しそうで心が痛んだね。
ほんと。いや、別に俺が何か悪い事をしたってわけじゃないんだけどな。

さぁさぁそんな二人がだ、いよいよ直接対決をする事になったわけだ。
ああ、言ってなかったな、それまでに2人には接点は別になかったわけだこれが。
ついでに言えば流れというヤツがあるかどうかは知らないが
それまでの勝負の日とも別な日、新たな舞台の幕開けってわけなんだけどな、
イチローが勝つ確率だってジローが勝つ確率だって
1/2に間違い無いって事は分かるよな?
それがフリップコインだ。まさに単純。素晴らしいゲームだよな。
だがしかし統計的に見てみりゃジローはイチローにほとんど勝つ事はできないんだよ。
クズはゲームでもクズってこったな、こりゃぁある意味真理だ、どうしようもない。
さぁ じゃぁこの二人のどっちが勝ったのかわかるかい?
ああ、そうだ、君に聞いてるんだよ、今目の前にいるサブロー君、君だよ。

長々と話してすまないんだが実の所この話にオチはないんだ。
ああ、石でも投げられるかもしれないがな、まぁ問題はそんな所じゃない。
それはな、サブロー君、君が、そう君がこの救いの無いゲームの勝者がどちらか
勝手に想像してみた時の話なんだがね。
イチローが勝てばやっぱり勝ってる人間はなんて、
ジローが勝てばやっぱりコインは1/2だなんて
思ったりしてたんじゃないかい?ん?ん?
ああ、そうだ、この架空の物語じゃそんなのはどっちが勝たっていいし
理由だってどんなんだっていいんだろうけどな。なぁ、サブロー君、
これは現実の話だ、そう、まるでこのゲームのような状態に陥った時、
君は君の勝手な思いこみで物事を解決しようとしてるんじゃないかい?
ああ、そうだ、理由なんて無い、いや、それでは語弊があるな、
「君が思ってる」理由なんて無い。納得はできないかもしれないがね、
君が思ってる事が理由だなんてのが通じるとは思わない事だ。
そう、それを言うために私はこんなに長々と話さざるを得なかったんだけどね。
ああ、それはそうとサブロー君、君の周りに「サブロー」って名前の人はいるかい?
いやいやこっちの話しだ。そう、まぁ簡単に言えば次のようなことなんだがね。

※ この話はフィクションです。 実際の人名とは一切の関係はありません。

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