精神世界

近所のBOOKOFFに行ってきた。

どこぞの漫画喫茶より品揃えいいんですよね。
そこがダメなのかここがいいのか。

というわけでちょっと漫画を立ち読みしたんですが。

ずらっと並んだ漫画と小説を前にすると

どこか畏怖のような
あるいは畏敬のような

そんな感情が浮かんでくる。いつも。

その「作品」は、作者の投影する精神世界の一つの形で

こんなにも…心の世界は存在してしまっている。

その中で自分が知り得た物
そしてこれから知り得る物なんて

全体を想像してしまうなら、あまりにも、わずかで。

一生をかけても
名前さえも知らない世界の形はフォーナインより多い。

にも関わらず
この瞬間にも新しいものはどんどん産まれて。

どんどん、どんどん。

ほとんどの人に知られることも無く朽ちていく物もあるでしょう。
ほとんどの人が知っていても手に取らない物もあるでしょう。

飽和、してる、なんて、ことは、ナイ、の？？

よくわからない。
進化、なんだろうか。

小説やマンガとはちょっと違う物ではあるけど
(でも本質的には同じだと思う)
ゲームだってそうだ。

最近出たFF12って確かCD4枚組だよね。
容量で見ると700MB*4くらいなのかな。
CD-Rと同じかどうかわからないし
ギッシリ入ってるわけじゃないからわからないけど。

ただ、大昔のFF3とか4MBのロムで。
多分少なく見積もっても容量って100倍以上は差があるでしょう。
じゃぁ、FF12は100倍面白いのかって言うともちろんそんな事も無くて。

やりくらべてFF3の方が面白いっていう人もいると思うんだよね。

BOOKOFFの隣にHARDOFFあるんだけどね、

ファミコンやPCエンジンやサターンや64やゲームボーイの本体とか
ソフトとか数百円とかで売ってるんだよね。

まるで、ただ朽ちていくだけで。

全てを知ろうとする事が傲慢だっていう事ぐらいは知ってる。

ただ、あまりにも広い
そして広がり続けていく精神世界で
(多層的にね)

自分が大切に思える物って結構少ないのに

少しずつ毀れ落ちて、奪われて、消えていってしまって。

それは、すごい悲しい事だと思う。

今その世界の更新が止まっても
自分に取って新しい物は星の数ほどあるのに。

過ぎ去った時間みたいに。
変えられない歴史みたいに。

まるで置き去りにされているような。

やっぱり、とても、悲しい事だと思う。

だから、それだったら、
農耕や狩猟だけで完結するような
他の世界を一切知らないでいた方が良かったのかもしれないなんて

悲しい夢想も浮かんでくるけど

現実はなにも変わらなくて。

消費するもの、されるものって割りきってしまった方が
落ちつけるのは分かりきった事だけど

そうだというなら、

君や自分の存在さえも。

どこにも開かないこの精神世界にしかいなくて。