ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ読みました。

なんつーか…

NHKにようこそ！とベースがまったくもって一緒。

生きてる意味を模索してるっつーか。
死に場所か目的を求めてるっつーか(同義だね)。

いや、ラノベってそういうの多いと思うけど
これ程まで前面に出してる作品はほんと稀だよ。
大体のはそういうの織り込んで書いてるんだけどさ。

文体も相変わらず簡単。
(こっちの方が先に出てるから相変わらずもないか)
こんな簡単な文体の本あったっけなーとか思ってたら

思い出した。

「スレイヤーズ」だ。うん、そんな感じ。

そういえばあれも途中までというかちょっとしか読んでないけど
最後どうなったんだろう…あんま気にならないけど。

NHKにようこそ！に比べてちょっとだけ恋愛度数が高いかな。

でも女の子がそんな感じの時に主人公妙に冷めてるんだよね。
まるでエロゲじゃん。フラグ立てるだけ立ててどうしようかなーみたいな。
んでエコー返しちゃった。みたいな。どうよ？

あまりにも向き合って無い感満載だよ…。

さらに言えば
エロゲとかって構成上そうならざるを得ないんだろうけどさ
付き合って(攻略すれば)オワリじゃ無いんだぜ？　現実は。
つーか付き合いだしてからの方がゼンゼン大変じゃん。

NHKの時もそう思ったんだけど
なんか恋愛心理描写が薄いんだよね。

言っちゃ悪いけど作者恋愛体験自体が少ないんじゃねーの？

そりゃ現実でも
同じ趣味や場所や時間を過ごしてるだけで
なんとなく好きになれちゃう事があるのは間違いないけど。

そういう描写が全然無いのは
読み取れもしくは脳内補完しろって事ですかね。

シーンを重ねて書いていけば
好きになってるのは暗黙の了解だとでもいいたいのかなぁ。
(それじゃほんとエロゲじゃん)

とまぁなんかある意味ご都合主義みたいなもので
煙に撒かれたと思わなくもないですが
そこそこは面白かったかな。

自分はNHKよりは面白いと思いました。

ちなみに解説を西尾維新が書いてます。
…なんでそんなに揃いも揃って恋愛否定したいんでしょうね。

恋愛だけじゃなくて全否定なんだろうけど。