昨日の続きです。
基本的に同じ事を続けて書くのはどうかなと思うのですが
昨日のは明らかに足りてないなから書いておくべきかと思います。
だから、色々書いてみます。まぁ昨日とはちょっとだけ方向性が違います。

まず、いきなり言い訳からスタートしますがw
責任転化の話で傍観者効果を持ち出したのはどうなのかな。
自分は一般人で心理学を極めているわけではないので
もっと言い例えがあるのかな、とかふと思いました。
(色々検索しても出てこなかった訳ですが)
例えば「ラプラス(の魔)」とかでもいちお大体のことは知ってますが
それ本当に知るためには量子力学をそれなりに極める必要があって
またそれ以外高度な学問のかなり必要になるとは思いますがそんなん無理です。
つまるところ、それなりに勉強した人が初心者にも分かりやすく説明した物を読んで
ある程度分かったってだけなんですよね。
でもまったくもってそれが無駄ってわけでもないでしょう。
一般人でも分かる事って重要だべさ。
…まぁ特に数式を言葉に翻訳してくれる人は神って事で。

と言ったところで話が戻りますが

どうやらこの事故、親が知人に子供を預けてる時に起こったみたいですね。
親は医者には刑事訴訟+民事みたいですけど知人も民事で訴えてるんでしょうか…

実の所、頼み事を引き受けるってすごい怖い事なんですよ。

人を預かる場合もどうなのか分かりませんが(法律も素人ですから…)
物を預かる場合って基本的には善管注意義務を負うし
(行為者の属する職業や社会的地位に応じて通常期待されている程度の抽象的・一般的な注意義務、民法644条)
無償でも自分の財産におけると同一の注意義務(民法659条)を負うってなってます。
簡単言うと、重過失(重大な不注意)があるときだけ損害賠償責任を負うけど軽過失(軽い不注意)であるなら損害賠償責任を負わないって事です。

それで、子供を預かった知人に重過失があったかって言うと…
うーん…

わたあめをあげたのもこの知人らしいですね。
でもこの知人に悪意(法律用語じゃない方)って無かったでしょう。
それで責任を問われる事になると…

民事の判例ってかなりケースバイケースだし
これも全然検索できないのですが
ボランティアが子供を預かっていてケガさせた場合とか
2割くらいの過失になるみたいです。

だから突き詰めちゃうと
頼み事なんて引きうけない方がいい!なんて事になるんだけど…

実際人と人との関係がそういう方向に動いてるのは間違い無いでしょうが。
なかなか難しい問題ですね。

そして、他にも調べて分かった事なんですが
やっぱ話ってそんなに単純でもないみたいです。
そこで、新たに分かった・思ったことについてまとめてみます。
一般人の戯言に過ぎないのですが、陪審員制始まりますしね…

?カルテ改竄(?)・話の食い違いについて

カルテは改竄では無く、後で書き加えたみたいです。
これについては救急ではカルテをざっと書いて後で書くと言うのは結構あったそうだし
それでいいのだと思います。カルテ書いてる間に死にました!なんて駄目でしょう。
まぁこの事件後は救急医療より先にカルテをきちんと書くようになったかもしれませんが…
あまりいい事とは思えません…
ちなみに、追記された内容は「髄膜炎の可能性」って事で
そんなに大変な状態とは思いませんでしたって事。まぁだから帰したんでしょうね。
別に書かないでもそう思ったんだったらそれでいいのに…(この事については?で)
逆にそれを書かないと駄目なほど判定には責任を負わされてるのだろうか…
ちなみに、その他の部分については救急隊員の観察した状態とほぼ一致してるらしいので
カルテめちゃめちゃなんて事はないと思います。
まさか救急隊員もグルとか言うのでしょうか…

そして、容態の話の食い違いですが
はっきり言ってそんなんどっちが正しいかわかりません。

バイク事故で運ばれた患者を担当した医者の話ですが、
内臓に損傷があるからと言って手術準備中
警察が事情聴取に来たそうです。
ふと、見ると患者がいない。どうやら飲酒運転だったようで。
命に関わるからと言うとナンバーから自宅照会して
家で倒れていた患者を警察が連れてきてくれたそうです。

手術は無事成功。
後日、患者が尋ねて来ました。

お礼を言われるのかと思ったら
「よくも命に関わる状態で家に帰しやがったな!」だそうです…
警察に電話してお引取り願ったそうですが…

でも、これをその主張する立場の人になって書き変えてみましょう(想像です)。

事故って病院に搬送されたが大した事ないと言われて帰った。
内臓に重い痛みがあるが医者の言う事なら間違い無いだろう。
しかし、気付けば俺は気を失っていた。
気付けば病院で手術を受けていた。
どうやらあの医者は診断ミスをした事に気付いて慌てて俺を連れてきたようだ。
助かったからまだいいがもし死んでいたらどうしてくれるんだ!
診断ミスの責任を取れこの藪が!

になります。

この場合警察がいたからまだ良かったのでしょうが…
(国家権力とグルとか言うなら言っててください)

第3者がいなかったらどうなってたんでしょうね…

常日頃からレコーダーでも持ってればいいなんてすごい社会を想像しましたが
最近じゃ自衛の為に病院側がレコーダーを準備している所もあるそうです。

というわけで食い違いについてはあまり触れないというか触れられないです。

ただ、容態の話についても救急隊員と医者はほぼ同じだそうです。

?診断ができたのかについて

結構な数の、そんなのがわからないなんて医者じゃない!
子供が箸咥えて転んだなら脳に刺さってるかもしれないし
CT取るのが当たり前!なんて見ますが…

これって世界初の症例らしいんですよね。

というか本気で脳に割りばし刺さるかもとか思った人いるのかな…?
今回の判決じゃないけど結果論としか思えないのですが…

自分は割り箸咥えて転んだら脳に刺さるなんてビックリでしたよ。
せいぜい一番酷くて喉の奥を痛めつけるってトコじゃないですか?
普通に思うのは。

第一、母親も割りばしで突いたっていう認識でしたし
折れた割りばしを確認してないんですよ?

ちなみに、当時は、患者が(頭or喉が痛いと泣き止まない為)夜間に救急へ訪れたとなっているのに
いつの間にか(6年か)ぐったりしてたら脳の異常を疑えとか論調まで出てる!

そんなレアケースまで想定してCT取っとけなんて無茶過ぎます。
CTは放射線ですから使わない方がいいのは間違い無いんですよ。
(そして金も掛かるし時間も掛かる)

まぁ念の為CT取ろうっていう医者もいるかもしれませんが
それって裁量の範囲内でしょうと思うのですが…

そして最近じゃもう医者もあまり必要なさそうに見えてもCTバンバン取るようになったそうです…

?治療は適切だったのかについて
?と被るけど微妙に別の問題なんですよね。
脳に割り箸が刺さってたとしましょう。ほぼ手遅れです。
はっきり言っちゃえば救急なんて他に救うべき患者さんがたくさんいます。
まぁ…救急車ただ乗りの患者さんがいるのも間違いないのですが…
(あぁ、やっぱ救急車有料化は不可避かね)
だからこそ、もし薄々脳に刺さってるかもと思ったとしても
その場合は助からないのだからと割り切ってそうじゃない場合に対応する
診断・消毒をしたので良かったんだと思います。
気付いていたら「もう助かりません、残念」で終わらせて良かったのですかね…
治療としても最善だったと思うのですが…

そして最近じゃ危ない患者は受け入れると困るからたらい回しだそうです。

やっぱりどう見てもこれはしょうがない、ホント不幸だったとしか言い様が無い気がします。

そして、この事故が与えた影響も不幸なんですよね。

この事故って6年前の事なんですけど、
現在の小児科医・産婦人科医の不足に大きな影響を与えたって言っても過言じゃないくらいだそうです。

もう過ぎたことはどうしようも無いんですけど。
結果的に見れば、ね。幾つもの命が救えなくなったのかな、と。

さて、それで今世論がどうなってるのかよく分からないのですが
(マスコミがどうなってるかは分かりますが)
陪審員制…どうなんでしょう。

これはアメリカの不幸な事故の話だけどね、

日本人の4才くらいの子供が博物館の前の広い道路で車にはねられて
両足を切断するはめに陥ったんだけど、裁判では子供が道路に出たのは
小さい子供は一緒にいた両親が手をつないだりして保護する義務があったのに
それをしなかったからって車の運転手は無罪になった事件があるそうなんだよね。

これが米国人の子供だったらもちろん無罪にはならなかったでしょう。
(運転手にだって注意する義務がある)

今回の事件もね、もし陪審員制が採用されたら…どうなったんでしょう。
みんなが有罪って言うなら有罪であるべきなのかもしれませんがね…
はっきり言って裁判はプロにやって貰いたいです。
感情って当然に良くない部分もあるのだから。

…なんか盗まれた方も悪いって論理があるけど
自分は悪いとは全く持って思いません。
思わないけど、それが盗まれる事が嫌なら
ある程度の自衛は避けて通れないでしょう。

それが有罪に成っても無罪に成っても
責任を負うべき事か負わない事なのかどっちだったとしても。

失われた命は帰りません。

そうしろって事を言ってるわけじゃなくて。そうしないと悪いなんて事もなくて。
でも、そうしなかった時に、誰かを理由無く恨んでも元には戻る事はなくて。

繋いだその手を離さないで。

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