| メイン |
トントントン、何の音?
…ウソツキが嘘の木を突付く音だ。
田舎、帰りました。
田舎と言ってもここは大きな通り沿いで歩いて1〜2分しないところに
本屋・パチンコ屋・コンビニ・スーパーが揃ってます。
近くに警察署もあります。
でも下水道は通ってません。
そして、なぜかネット環境もありました。
ですから更新しないなんて嘘だった事にします。
前来た時、といっても5年くらいも前なのですが
その時はネット環境なんて微塵も無かったのに。
…でもトイレはボットン便所です。
空港まで向かう俺の格好はクロコダイルのチノパンに
やっすい厚手の長袖Tシャツ、上にポールスミスのシャツ、
そして1万円もしなかったPコート。微妙。
コートよりも中のシャツの方が高い。
なによりおかしいのがそんな格好に合わない青のドラムバックだ。
大きなサイズのバッグがそれしかなかった事を後悔する。
でもこんな日だ、空港のほうへと向かえば向かうほど
変な格好のやつらは多くなる。平気だ。
だいたい大きな鞄なんてそれだけで非日常的な(おかしい)もんなんだ。
…誰に言い訳してるんだろう?
というわけでその電車は帰省か旅行かだかの人でそれなりに混んではいたが
問題はそんな事じゃなかった。
ちっちゃい子供が叫びだした。
…不快だろ。おれが冷たいって訳でも無くて大抵のヤツはそう思うだろ。
子供大好きなヤツは違うかもしれないが。
でも俺は(といっても大抵のヤツがそうだと思うが)
こんな事ぐらい我慢できるし五月蝿いって文句を言うわけじゃない。
問題はそんな事でも無かった。
わりと近く、でもそんなに近くでもない場所にいたカップルの会話が聞こえてきた。
「俺が自分の子供だったらボコボコにしてるけどね」
男の方がそう言った。聞こうとして聞いたわけじゃない。そんな大きさの声。
女はえーと言っただけのようだった。
「電車の中で騒ぐんなら自分の子供でも殴るよ」
その言葉は明らかにその子の親にも届いていた。
…こいつは殴ってでも静かにさせろよって言ってるだけだ。
なんだこいつ。なんだこいつ。そしてなんだ隣の女。
こんな事を言うやつこそ逆に自分の子供なんて殴らない。違いない。
そして殴った所で子供はもっと叫びだすだけだ。
そして隣の女こそ最初の言葉で男を殴って咎めるべきなのに。
電車が少し静かになる。俺はその場から立ち去りたくて堪らなかったが
走っている電車から降りることはできない。
それ以上何も起こることはなかったけれど。幸せすぎる。
空港で親父と会い飛行機に乗る。母親は先に出発していた。
帰りは親父が先に帰り母親と一緒だ。つまりは親父は仕事。
時期によっては半分もしないんだろうけど家族3人分の渡航代は往復17万だ。
みんなが同じってのもあながちいい事ばかりじゃない。休みに限らず。
俺は鉄の箱が飛ぶのがおかしいとは思わない。パチンコ玉だって投げれば飛ぶ。
でもヘリコプターが飛ぶ理由の方が
飛行機の飛ぶ理由より納得できそうなのは何故だろう。
事故率はヘリの方が高いんだろうけど。
扉を開けると線香の匂いが漂っている。
先祖を大切にしているっていうのは悪いことではないと思う。
俺は…普段はその事をまったく気にせずに生きている。
5年くらいぶりの祖父・祖母との対面。
祖父は…老けていた。
髪の毛がさらに薄くなり、痩せていた。
そして、「余裕」が無くなっていた。
俺と祖父・祖母は家族ではあるけど会う機会は少ない。
だから、俺は基本的にどういう態度で接すればいいのか分からない。
でも祖父は、孫を可愛がるという態度で接し俺はそれに甘えた。
それが、無くなっていた。
祖母は…鼻にチューブを付けていた。
祖母はガンの手術をしていた。
祖母の鼻から酸素吸入器に伸びたチューブを
まるで見えてもいない様に振舞いながら
実際は注視して踏まないように気を配る。
歪だよな。
障害者は同情やおせっかいを望まないって言うけど
本質的に健常者と同様に扱うって事も歪な平等。
全員に同じサイズの服を配るようなものだ。
足が「自由」な数人と足が「不自由」な人が競争するとする。
そのままでは足が不自由な人は100%負けるので
そこそこの速さの電動キックスケーターの使用を許可できるとする。
許可をするべきなのだろうか?
許可した結果足の「自由」な人間の中で一番遅いものが負ける。
それでいいのだろうか?
そもそも「自由」な人と「不自由」な人が
競争するのが間違っていると言うかもしれない。
だったら不自由な人は切り離すしかない。
それは差別なのだろうか?
話が飛躍しすぎているけど、今回俺は「不自由」な人に補助を与え
尚且つその補助を全く与えてないかのように振る舞ったって事だ。
歪な平等が正しいって思うときだってある。思考が歪なんだ。
世界には正しいものなんて無い。
ただ自分にとって、正しく感じるものがあるにすぎない。なんて思うけど
正しいと感じて行動しているわけでないなんて歪以外の何ものでも無い…
こんな無駄な思考以外基本的にする事はないので
その歩いて1分の本屋で本買いました。
電撃文庫ジャケ買い。といってもこのジャケ文字しか書いてないけどね。
ちなみに超面白いと思ったので後で感想でも書きます。
…ウソツキが嘘の木を突付く音だ。
田舎、帰りました。
田舎と言ってもここは大きな通り沿いで歩いて1〜2分しないところに
本屋・パチンコ屋・コンビニ・スーパーが揃ってます。
近くに警察署もあります。
でも下水道は通ってません。
そして、なぜかネット環境もありました。
ですから更新しないなんて嘘だった事にします。
前来た時、といっても5年くらいも前なのですが
その時はネット環境なんて微塵も無かったのに。
…でもトイレはボットン便所です。
空港まで向かう俺の格好はクロコダイルのチノパンに
やっすい厚手の長袖Tシャツ、上にポールスミスのシャツ、
そして1万円もしなかったPコート。微妙。
コートよりも中のシャツの方が高い。
なによりおかしいのがそんな格好に合わない青のドラムバックだ。
大きなサイズのバッグがそれしかなかった事を後悔する。
でもこんな日だ、空港のほうへと向かえば向かうほど
変な格好のやつらは多くなる。平気だ。
だいたい大きな鞄なんてそれだけで非日常的な(おかしい)もんなんだ。
…誰に言い訳してるんだろう?
というわけでその電車は帰省か旅行かだかの人でそれなりに混んではいたが
問題はそんな事じゃなかった。
ちっちゃい子供が叫びだした。
…不快だろ。おれが冷たいって訳でも無くて大抵のヤツはそう思うだろ。
子供大好きなヤツは違うかもしれないが。
でも俺は(といっても大抵のヤツがそうだと思うが)
こんな事ぐらい我慢できるし五月蝿いって文句を言うわけじゃない。
問題はそんな事でも無かった。
わりと近く、でもそんなに近くでもない場所にいたカップルの会話が聞こえてきた。
「俺が自分の子供だったらボコボコにしてるけどね」
男の方がそう言った。聞こうとして聞いたわけじゃない。そんな大きさの声。
女はえーと言っただけのようだった。
「電車の中で騒ぐんなら自分の子供でも殴るよ」
その言葉は明らかにその子の親にも届いていた。
…こいつは殴ってでも静かにさせろよって言ってるだけだ。
なんだこいつ。なんだこいつ。そしてなんだ隣の女。
こんな事を言うやつこそ逆に自分の子供なんて殴らない。違いない。
そして殴った所で子供はもっと叫びだすだけだ。
そして隣の女こそ最初の言葉で男を殴って咎めるべきなのに。
電車が少し静かになる。俺はその場から立ち去りたくて堪らなかったが
走っている電車から降りることはできない。
それ以上何も起こることはなかったけれど。幸せすぎる。
空港で親父と会い飛行機に乗る。母親は先に出発していた。
帰りは親父が先に帰り母親と一緒だ。つまりは親父は仕事。
時期によっては半分もしないんだろうけど家族3人分の渡航代は往復17万だ。
みんなが同じってのもあながちいい事ばかりじゃない。休みに限らず。
俺は鉄の箱が飛ぶのがおかしいとは思わない。パチンコ玉だって投げれば飛ぶ。
でもヘリコプターが飛ぶ理由の方が
飛行機の飛ぶ理由より納得できそうなのは何故だろう。
事故率はヘリの方が高いんだろうけど。
扉を開けると線香の匂いが漂っている。
先祖を大切にしているっていうのは悪いことではないと思う。
俺は…普段はその事をまったく気にせずに生きている。
5年くらいぶりの祖父・祖母との対面。
祖父は…老けていた。
髪の毛がさらに薄くなり、痩せていた。
そして、「余裕」が無くなっていた。
俺と祖父・祖母は家族ではあるけど会う機会は少ない。
だから、俺は基本的にどういう態度で接すればいいのか分からない。
でも祖父は、孫を可愛がるという態度で接し俺はそれに甘えた。
それが、無くなっていた。
祖母は…鼻にチューブを付けていた。
祖母はガンの手術をしていた。
祖母の鼻から酸素吸入器に伸びたチューブを
まるで見えてもいない様に振舞いながら
実際は注視して踏まないように気を配る。
歪だよな。
障害者は同情やおせっかいを望まないって言うけど
本質的に健常者と同様に扱うって事も歪な平等。
全員に同じサイズの服を配るようなものだ。
足が「自由」な数人と足が「不自由」な人が競争するとする。
そのままでは足が不自由な人は100%負けるので
そこそこの速さの電動キックスケーターの使用を許可できるとする。
許可をするべきなのだろうか?
許可した結果足の「自由」な人間の中で一番遅いものが負ける。
それでいいのだろうか?
そもそも「自由」な人と「不自由」な人が
競争するのが間違っていると言うかもしれない。
だったら不自由な人は切り離すしかない。
それは差別なのだろうか?
話が飛躍しすぎているけど、今回俺は「不自由」な人に補助を与え
尚且つその補助を全く与えてないかのように振る舞ったって事だ。
歪な平等が正しいって思うときだってある。思考が歪なんだ。
世界には正しいものなんて無い。
ただ自分にとって、正しく感じるものがあるにすぎない。なんて思うけど
正しいと感じて行動しているわけでないなんて歪以外の何ものでも無い…
こんな無駄な思考以外基本的にする事はないので
その歩いて1分の本屋で本買いました。
電撃文庫ジャケ買い。といってもこのジャケ文字しか書いてないけどね。
ちなみに超面白いと思ったので後で感想でも書きます。
| メイン |
コメント