ヴァー、ぐしゃ、むしゃむしゃ、ウギャー

とかそんな感じ。主人公も殺されてめでたくなしめでたくなしとか
大昔のRPGかよってくらいに主人公が怪物倒してハッピー・エンドとか。

ほんとつまらない。
いや、予算が無いのは分かります。
でも面白さって予算で決まるわけじゃないよね…
派手なセットもSFXも無くてもストーリーが良ければいいんだ!
…監督の予算でしょうか??

彼女はDVD鑑賞が趣味みたいで相当数のDVDを見てるんです。
2人してめんどくさがり屋なので映画館に行く事はまれなんですが
DVD出たら一緒に見ようか?と言っていた物でもいつの間にか見てる。
それどころじゃないです。
レンタル人気ランキングってあるじゃないですか。
それの1〜20位どころか
1〜50位までのDVDを全て見たとかおっしゃった時があったんです。
さすがに倒れそうになりました。
何者???

というわけで夜もかなり更けてから
レンタルビデオ屋に行こうよと言い出すことがままあるのですが
ちょっとでもめんどくさそうな仕草を見せようものならご機嫌ナナメ。

もしくは、

「しないよ?」

…何をでございましょうか。

言い出した時点で確定事項であるのでレンタルビデオ屋に行くわけですが、
借りるものはB級ホラーに決定されるんですね。
他の候補を出しても、見た、見た、それも見た…
一通りの物を見てしまったからそんな物を見るというわけでも無くて
彼女は純粋にB級ホラーが好きみたいです。

数々のDVDを見ている彼女がどうしてこれほどまでにB級ホラーに惹かれるのか。
自分にはさっぱり分かりません。

自分のB級ホラーに対する嫌悪感…いや違う、
絶望感…いや、もともと望みすらない。
誰かのよく使う言葉だね…虚構、そう虚構感を振り払って
一生懸命考えてみました。

そしてわかりました。
B級ホラーでは人が無残に理由無く殺されていく…
つまりこれは「赤頭巾ちゃん」なんです。
(赤頭巾ちゃんが何を指すのかは↓の過去日記参照で)
http://diarynote.jp/d/42852/20050914.html

その無残な死の悲痛さが
心の琴線に触れ…



触れないね。うん。と思わず一人突っ込みしてしまいました。
そう。なぜかB級ホラーの「死」では心に訴えかける何かが無いんです。

なぜでしょう。そこでまた思考します。

一番最近に見たB級ホラー外人が日本の呪われた家に住むヤツか…
その前はモンスタートラックが暴れまわって主人公が死体食っちゃったヤツ…
その前は怪物調査隊が皆殺しにされつつもその中の一人も怪物だったってヤツ…

よくよく思い出してみるとどれもこれもまったくと言っていいほどリアリティがありません。
そういえば弟は「最終兵器彼女」が面白くないって言っていましたが
その理由はなんでいきなり女子高生が兵器になるのか納得できないとの事でした。
つまりリアリティを感じられない事に起因しているんですね。
確かに「最終兵器彼女」では世界設定にリアリティはあまり無いです。
でも自分は主人公の心の動きに
ああ、付き合った当初こんな感じの事あったな
と共感でき、だからこそ世界の破滅が心に響いた事に気付きました。

B級ホラーでは殺されるキャストに全くと言っていいほど悲壮感が無いんです。
世界設定も陳腐なのが多いのですがそれは二の次です。
まるでこれで死んでもはいまた次の作品なんて思っているのではないかとさえ邪推してしまいます。

もともと、B級ホラーの殺戮は何かと定義するなら「ショー」でしょう。
悲壮感を持ち出すよりはザクザク爽快、譲歩して軽快に殺されていく方が好まれるのでしょう。

やっぱり、「赤頭巾ちゃん」とは似て非なる物なんです。
殺戮ショーは心に響かないんです。

では、彼女は殺戮ショー大好き♪な子なんでしょうかね…

かなり前につき合った女の子の話ですが
初めてのデートでお化け屋敷に行った時抱きついてきたにも関わらず
実はあまり怖がりでは無かったと後で知った事がありました。

…そういう事にしときます。

B級ホラーでそういうシーンになるとくっついてくる彼女はやっぱ高得点って事で。
それが演技だとしてもB級ホラーの出演者よりよっぽど上手って事で。

リアルでもし怪物が襲ってくるという事があるのなら
自分もそれを退治する演技をするって事で。

どこまでがリアル、どこまでが虚構。

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