カードゲームで遊ぶ排他的な集団、いわゆるオタク。
体を売らずとも自分の商品価値を理解し男達を弄ぶ
サービス業の延長と言う少女達。
社会からはズレた所に位置していても後者が前者よりよりもより近いなんてのは
オタクが自信はヒエラルキー最下層に位置付けられているという被害妄想。
彼女の友達は自分の事を「愛の宅急便」と言った。
マリアとかトイレではなく、その子は夢見る少女だった。
愛も夢も幻想で括れるならその呼称は正しいだろう。
その子からプラスチックの小さな容器を受け取ったのは必然。
彼女は調和を大事にする子で俺はそんな所が好きだ。
おまえ学校でグループ、そうまるで仮面集団に気を使ってただろう
そこから追い出される事は箱舟に乗れない事に等しく感じて、
なんて言いかけて酒と一緒に飲みこんだ。
そんな事は聞かなくても分かることだからだ。もう3年以上になる。
預けるからと渡された黒い紙袋。
中に入った容器には印字した手作りのラベルが貼ってある。
ストロベリー お香 飲用禁止。薬事法に縛られた表記。
灰皿には吸殻が山を作る。まだそれほどの時間は経ってなくても。
コレ捨てるよの声に彼女は平然と頷いていた。
煙草で十分だよ。溜息に色をつけるだけなら。
生殖願望から生殖そのものを取っても楽しめちゃうのが人間と動物との差で、
今日もラブホテルは大繁盛。
そして茶色の小瓶。
英語のラベルには「飲用禁止」と記載されている。
それ5000円もしたんだから、と彼女は嬉しそうに言った。
これは初心者用のでソウイウのとは違うっていうのを
鵜呑みにするのは随分な浅はかさだ。
ついさっきに少しでも感心してしまった自分は道化。
5meo-diptじゃなくて催淫剤なら許せるってのはまともだね。
ゴキブリにスプレーしながら命を大事にってしたり顔でいうくらい。
6月6日は道徳の意味を問い掛ける日だった。
へい、おれはヤクはやんないぜ、これは違うんだから、一緒にどう?
キノコフリークは生まれて初めて道徳の意味を考えたんだろう。
結局俺は法律で決まってるから人は殺しませんなんて認識は正しく
なんで昨日まで良かった物が今日から駄目なのかは道徳ではこたえられない。
この国では実際売春だって薬だって賭博だって許容されている。
そうだね、エンジョしようとしたけどオヤジが気持ち悪くて逃げ出して
場所も知らないホテルから2時間歩いて帰ったなんて随分ましな道徳観をお持ちだ。
合法も違法も道徳において差は存在しない。
俺がドラッグを愛用してないというのも道徳的な心がけではなく
単に打算的で合理的な金銭感覚だ。
だから1箱あの場所代が9割で人間のエサであるバリューセットより
安い煙草は止められない。辞める必要すらない。
金が無く知識も無いヤツは安いシンナーやトルエンで満足感を得る。
ガタガタになった歯やBSEなみにスカスカになった脳は行為の代償では無く
そいつらの先天的な疾患にすぎない。
どんな選択肢があろうが必ずお前はそれを選んだ、なあベン・アフレック。
ガスパンで火傷した奴を嘲笑える俺の精神は正常かい?
合法ドラッグなんて渋谷でも新宿でも池袋でもネットの通販でも
簡単に手に入る程腐ってるのは
LやSが限られた場所で手に入る時代とどちらが腐ってるんだろう。
あの巨大掲示板もP2Pも何時の間にか一般化してしまってる。
潰れたスヌーピーがプリントされた紙片(シート)は
著作権法にも縛られずにいたのに。
茶色の小瓶の中身を2等分して一気に飲み干す。
苦い。ああ、きっとこれは良薬なんだろう。
ただそれだけだ。効いて来ない。自分は十分病んでる。
彼女が効いてきたみたい。貴方は?と潤んだ目で言うので
効いてきたかも、と偽って重なった。
いつもより激しい彼女は確かに聞いていたんだろう。
アナルに指を刺しこむと普段は気持ち悪いって嫌がるくせに
気持ちいいってよがってたんだ。
何度も繰り返し求めてきたんだ。
快楽だけのセックスなら別におまえじゃなくてもいい。
ああ、あの時だ。
疲れて寝ようとした俺に向けた言葉。
いとなみがないなんて…
そのいとなみって響きはとても暖かく感じた。
生殖行為の残骸がとても大切な物のように思えた。
そんな小さなことを分かち合うこともできずに。
論理を麻痺させる気だるさの中で目を閉じるべきだった。
効果の切れかけたお前の言葉を聞くくらいなら。
ねぇ、やっぱりアレも使おうよ。
そうしたらもっと気持ち良くなれるよ♪ なんて。
クスリのせいってことにしておくよ。
小さな世界は脆いけど、まだ守りたいと思ってる。
プラスチックの小さな容器のフタを開けると
合成された、記号である苺の香りが漂った。
この掛け離れた香りが苺って認定される事も病んでいる。
俺はプラスチックの容器を傾けると
一気に内容物を流し込んだ。
排水溝へと。
液体は断末魔のようにひときわ強く香りをほとばらせて
消えていった。
流したよ、というと彼女は能面のように普通の表情で応えた。
ふうん…
それだけで、この夢か現の時間は終わった。
悪夢から覚めたような冷たく冷静な感覚だけ残して。
所詮自己満足の偽善だ。
ああ、ほら、俺はこんなに病んでいる。
体を売らずとも自分の商品価値を理解し男達を弄ぶ
サービス業の延長と言う少女達。
社会からはズレた所に位置していても後者が前者よりよりもより近いなんてのは
オタクが自信はヒエラルキー最下層に位置付けられているという被害妄想。
彼女の友達は自分の事を「愛の宅急便」と言った。
マリアとかトイレではなく、その子は夢見る少女だった。
愛も夢も幻想で括れるならその呼称は正しいだろう。
その子からプラスチックの小さな容器を受け取ったのは必然。
彼女は調和を大事にする子で俺はそんな所が好きだ。
おまえ学校でグループ、そうまるで仮面集団に気を使ってただろう
そこから追い出される事は箱舟に乗れない事に等しく感じて、
なんて言いかけて酒と一緒に飲みこんだ。
そんな事は聞かなくても分かることだからだ。もう3年以上になる。
預けるからと渡された黒い紙袋。
中に入った容器には印字した手作りのラベルが貼ってある。
ストロベリー お香 飲用禁止。薬事法に縛られた表記。
灰皿には吸殻が山を作る。まだそれほどの時間は経ってなくても。
コレ捨てるよの声に彼女は平然と頷いていた。
煙草で十分だよ。溜息に色をつけるだけなら。
生殖願望から生殖そのものを取っても楽しめちゃうのが人間と動物との差で、
今日もラブホテルは大繁盛。
そして茶色の小瓶。
英語のラベルには「飲用禁止」と記載されている。
それ5000円もしたんだから、と彼女は嬉しそうに言った。
これは初心者用のでソウイウのとは違うっていうのを
鵜呑みにするのは随分な浅はかさだ。
ついさっきに少しでも感心してしまった自分は道化。
5meo-diptじゃなくて催淫剤なら許せるってのはまともだね。
ゴキブリにスプレーしながら命を大事にってしたり顔でいうくらい。
6月6日は道徳の意味を問い掛ける日だった。
へい、おれはヤクはやんないぜ、これは違うんだから、一緒にどう?
キノコフリークは生まれて初めて道徳の意味を考えたんだろう。
結局俺は法律で決まってるから人は殺しませんなんて認識は正しく
なんで昨日まで良かった物が今日から駄目なのかは道徳ではこたえられない。
この国では実際売春だって薬だって賭博だって許容されている。
そうだね、エンジョしようとしたけどオヤジが気持ち悪くて逃げ出して
場所も知らないホテルから2時間歩いて帰ったなんて随分ましな道徳観をお持ちだ。
合法も違法も道徳において差は存在しない。
俺がドラッグを愛用してないというのも道徳的な心がけではなく
単に打算的で合理的な金銭感覚だ。
だから1箱あの場所代が9割で人間のエサであるバリューセットより
安い煙草は止められない。辞める必要すらない。
金が無く知識も無いヤツは安いシンナーやトルエンで満足感を得る。
ガタガタになった歯やBSEなみにスカスカになった脳は行為の代償では無く
そいつらの先天的な疾患にすぎない。
どんな選択肢があろうが必ずお前はそれを選んだ、なあベン・アフレック。
ガスパンで火傷した奴を嘲笑える俺の精神は正常かい?
合法ドラッグなんて渋谷でも新宿でも池袋でもネットの通販でも
簡単に手に入る程腐ってるのは
LやSが限られた場所で手に入る時代とどちらが腐ってるんだろう。
あの巨大掲示板もP2Pも何時の間にか一般化してしまってる。
潰れたスヌーピーがプリントされた紙片(シート)は
著作権法にも縛られずにいたのに。
茶色の小瓶の中身を2等分して一気に飲み干す。
苦い。ああ、きっとこれは良薬なんだろう。
ただそれだけだ。効いて来ない。自分は十分病んでる。
彼女が効いてきたみたい。貴方は?と潤んだ目で言うので
効いてきたかも、と偽って重なった。
いつもより激しい彼女は確かに聞いていたんだろう。
アナルに指を刺しこむと普段は気持ち悪いって嫌がるくせに
気持ちいいってよがってたんだ。
何度も繰り返し求めてきたんだ。
快楽だけのセックスなら別におまえじゃなくてもいい。
ああ、あの時だ。
疲れて寝ようとした俺に向けた言葉。
いとなみがないなんて…
そのいとなみって響きはとても暖かく感じた。
生殖行為の残骸がとても大切な物のように思えた。
そんな小さなことを分かち合うこともできずに。
論理を麻痺させる気だるさの中で目を閉じるべきだった。
効果の切れかけたお前の言葉を聞くくらいなら。
ねぇ、やっぱりアレも使おうよ。
そうしたらもっと気持ち良くなれるよ♪ なんて。
クスリのせいってことにしておくよ。
小さな世界は脆いけど、まだ守りたいと思ってる。
プラスチックの小さな容器のフタを開けると
合成された、記号である苺の香りが漂った。
この掛け離れた香りが苺って認定される事も病んでいる。
俺はプラスチックの容器を傾けると
一気に内容物を流し込んだ。
排水溝へと。
液体は断末魔のようにひときわ強く香りをほとばらせて
消えていった。
流したよ、というと彼女は能面のように普通の表情で応えた。
ふうん…
それだけで、この夢か現の時間は終わった。
悪夢から覚めたような冷たく冷静な感覚だけ残して。
所詮自己満足の偽善だ。
ああ、ほら、俺はこんなに病んでいる。
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